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X32難民へ。Wing Rackは「Mixing Station」でMIDI操作できるぞ

ishiokapl23

BEHRINGERのX32、本当に名機ですよね。僕も現場でしゃぶり尽くすほど使ってきました。でも、最近こう思いませんか? 「もうチャンネルがパンパンだ!」と。

そんな「X32難民」のあなた、次の移行先としてWing Rackを考えてるんじゃないですか? スペックは最高。でもね、ちょっと待ってほしい。

「Wing Rackって、公式ソフトがMIDIフィジコンに対応してない」

この恐ろしい噂、残念ながら本当なんです。僕も導入後にこれに気づいて、マジで絶望しかけました。
でも、安心してください。見つけちゃったんですよ、神みたいな解決策を。そう、それが「Mixing Station」なんです。

BEHRINGER Wing Rack導入!…からの「MIDIフィジコンが動かない」という悪夢

X32の32chの壁を超えたくて…演劇の現場にはチャンネルが足りない!

僕は学生演劇のライブ配信で音響をやってるんですが、数年X32を使ってきて、もう物理的に限界だったんです。
演者のピンマイク、舞台上の環境音マイク、PCからのライン入力、さらにDANTEで飛ばすチャンネル…気づけば32chなんてあっという間に埋まっちゃう。

だから、40ch入力に対応して、扱えるDANTEチャンネル数も多いWing Rackは、まさに僕らが求めていたスペックそのものでした。これで勝てる、と。

まさかの公式ソフト「WING EDIT」がMIDIコントロール非対応という絶望

意気揚々とWing Rackを現場に導入して、さあPC(MAC)でセッティングだ、と。
公式ソフト「WING EDIT」を立ち上げて…あれ?

MIDI設定の項目が、どこにもない。

X32 Editなら当たり前にできていた、PCに繋いだMIDIフィジコン(僕の場合はicon Platform M+とか)からのフェーダー操作が、できないんです。

マジか。
古いX32 Editで対応してたのに、新しいWING EDITがMIDI非対応って…そんなことある? BEHRINGERさん?
現場で物理フェーダー(フィジコン)が使えないなんて、致命的だ。これは本気で焦りましたね。

救世主「Mixing Station」という”神アプリ”の発見

「wing edit midi control」で調べ続けた先に見えた一筋の光

さすがにここで諦めるわけにはいかない。
速攻で「wing edit midi control」とか「Wing Rack MIDIフィジコン」とかでググりまくりましたよ。そしたら、やっぱり世界中に同じことで困ってる”同志”たちがいて(笑)。

そこで何度も浮上してきたのが、「Mixing Station」という名前だったんです。

Mixing Stationとは? 多くのデジミキに対応する万能操作ソフト

Mixing Stationって知ってます?
BEHRINGERだけじゃなく、MidasやA&H、YAMAHA(!)まで、いろんなメーカーのデジタルミキサーをPCやタブレットから非公式に(でも超強力に)操作できちゃう、サードパーティ製の万能アプリなんです。

これが、どうやらMIDIコントローラーの制御にバッチリ対応してるらしい。
もう、これに賭けるしかなかった。

【検証】Mixing Stationは本当にWing RackのMIDIフィジコンを救うのか?

結論:動いた! PCに繋いだMIDIフィジコンでフェーダーが滑らかに

半信半疑でMixing StationをPCにインストールして、Wing Rackにネットワーク接続。
そして…おそるおそる、PCにUSB接続したMIDIフィジコンのフェーダーを…

動いた!

マジで動いたんですよ!
Mixing Stationが仲介役(ハブ)になることで、PCが受け取ったMIDI信号を解釈して、Wing Rack本体に送ってくれる。
試してびっくり、とはこのこと。フェーダーの追従も滑らかで、まったく問題ない。

X32時代と同じワークフローが、Wing Rackで実現できた瞬間

この瞬間、思わずガッツポーズが出ましたね。
X32時代に築き上げた「手元で物理フェーダー(フィジコン)を直感的に操作する」っていう、あの当たり前だったワークフローが、Wing Rackでも完璧に再現できたんです。

いやー、本当によかった。これで安心して移行できる。

驚きはそこだけじゃない。Mixing Stationがハブになる「複数PC同期」という未来

1台目のPCのフィジコンを動かすと、2台目のPCも追従するって?

でね、僕、ふと気になったんです。
Mixing Stationがハブになるなら、もしかして…」と。

試してみました。

  1. 1台目のPC(Mixing Station稼働中)にMIDIフィジコンを接続。
  2. さらにもう1台、別のPC(Mixing Station稼働中)も、同じWing Rackに接続。

…で、1台目のフィジコンを操作したら…

なんと! 2台目のPCの画面上にあるMixing Stationのフェーダーも、リアルタイムで追従して動くんです!

これ、現場オペレーションが劇的に変わるやつだ。

これ、ヤバくないですか?
X32 Editの時代は、基本的に1台のPCで操作するのがメインだった(複数台接続はできたけど、あくまでサブだった)。

でもMixing Stationをハブにすれば、複数のオペレーターが、それぞれの端末(PCやタブレット)で、しかも物理フェーダー(フィジコン)を使いながら、1台のWing Rackを同時に、かつ同期して操作できるかもしれない。

これはもう、単なる「MIDIが動いた」って話を超えてる。
現場のワークフローに革命が起きるかもよ。この発見は、そういうレベルの驚きでしたね。

結論:X32難民よ、恐れるな。Mixing Stationが君のMIDIフィジコンを救う

というわけで、結論です。

Wing Rackへの移行を「愛用のMIDIフィジコンが使えなくなるから」って躊躇していた、そこのX32難民のあなた。
もう恐れる必要はありません。

僕もマジで焦ったけど、答えは「Mixing Station」にありました。
あなたの愛機(フィジコン)も、きっとWing Rackで大活躍してくれるはず。いやー、今回の発見は本当にデカかったですね!

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技術屋ハムスター
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管理人
都内の大学で法律を学んだ後、2010年代後半より映像業界へ。DIT (デジタル・イメージング・テクニシャン) として、年間50本以上のCMなどの現場で映像技術を担当しています。2020年代前半に自身の会社を設立しました。 このブログの原動力は、純粋な「インターネットへの恩返し」です。 困ったときにいつも助けてくれたネットの集合知に対し、今度は自分が得た知見を還元すべきという道義上の責任(と勝手に感じています)を胸に、日々の業務や趣味で得た技術情報を発信しています。 あなたの「困った」の解決に、少しでも役立てれば幸いです。
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